先日、近所の方から「工作やアウトドアが好きな息子に釣りを教えてやってほしい」という依頼をいただきました。せっかくなので、親子で一緒に楽しめるよう、手作りの竹釣り竿をレクチャーし、実際に魚釣りを楽しんできました。
手作り釣り竿の製作
材料には、以前私が近くの竹やぶで採集して乾燥させておいた真竹を使用しました。生竹は水分が多く柔らかいため、乾燥させることが必須です。今回は乾燥済みの竹を提供し、以下の手順で釣り竿を作成しました。
1・枝の除去
剪定ばさみやのこぎりを使って、竹に付いている不要な枝を落とします。この時、無理に根元から落とす必要はありません。
2・枝の根元を整える
カッターナイフを使って、枝を切り落とした部分をきれいに削り整えます。ここは親御さんに手伝っていただきました。
3・竹を必要な長さに切る
小川で使う延べ竿としては、2メートル程度がちょうど良い長さです。
4・竹竿の表面を整える
サンドペーパー(240~400番)で竹の表面を軽くやすり、滑らかに整えます。
5・握り手の工夫
握り手部分を特別仕様にするため、タコ糸と木工用ボンドを使って工夫しました。タコ糸を竹の節に結び、水溶きボンドを塗りながら隙間なく巻きつけて、速乾性のボンドで留めます。昼食をとっている間にボンドが乾き、特別な握り手が完成しました。
練り餌の準備
釣りの餌には、どこの家庭でも手に入る材料を使って練り餌を作りました。
材料は以下の物を使って作ります。
小麦粉
味噌
ニンニクチューブ
小麦粉と味噌を2:1の割合で混ぜ、ニンニクチューブを少し加えながら粘土程度の硬さになるまで練ります。これをラップに包んで準備完了です。
実釣の様子
午後3時、家の裏手にある小川へ作ったばかりの竹竿と練り餌を持って釣りに出かけました。
仕掛けは市販のセット仕掛けを使用。
ニンニク入りの練り餌の効果は抜群で、小魚がすぐに集まり、ウキが動き出したタイミングで竿を上げると、見事に魚がヒットしました。結果、2時間ほどでウグイが4匹釣れ、親子ともに大満足の釣り体験となりました。
親子で楽しむ手作り釣り竿と自然との触れ合いは、心に残る素敵な思い出となりました。